一日の終わりにいくつか書きたかったことを。
秋冬物の量産をしているとき。
私のスタジオは外からも中の廊下からも大きな窓やガラス戸に囲まれていて丸見えなのだけど、
隣のカフェにきていたお客様が、制作途中のボディに着せてあったワンピースを廊下から見て気にいってくれて、
話かけてくれた。
よくよく聞くと、そのお姉さんではなくて、一緒にきていた中学生の娘さんが気に入ってくれたという。
その娘さんは、とても本が好きな子で、
(そのときもカフェで本を読んでいたし、私の部屋に貼ってあったコジコジの落書きに反応していた。
普通今の中学生ってコジコジ知らないよなー、なんていい趣味してる子だ!と後から関心した。)
自分から洋服をいいとか欲しいとか言う事がほとんどないとお母さんが言っていた。
その場で試着してもらって、そしたらぴったりで、その場で注文をしてくれた。
中学生のお洋服となるとうちの服はかなり高額なのだけど、
早めのクリスマスプレゼントだからと言ってくれた。(夏頃だったかな)
後日、出来上がった洋服を渡すがてらお母さんとうちのスタジオで少しお茶をした時、
洋服が気に入ったのもあるけど、私が作ってる場を見て、興味をもったんじゃないかな、
と言っていた。
世間がクリスマスムードなので、そういえば書いていなかったな、と思いだした。
洋服に一目惚れしてもらえるほど嬉しいことはない!と思った。
夏のとてもとても嬉しい良い思い出。今日から本格的な冬ですね。
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展示会の前ころに「本格小説」という本を読み終わった。
私は人に本をおすすめできるほど読書家では全然ないのだけど、
もし長編でなにかを読みたい人がいたら迷わず薦める。
私は図書館で借りていて、さすがに読み終わらず何回か延長しながら読了。
前半は、さすがに先が長いな・・と思ってのろのろ読んでいたのだけれど、
後半はページが減っていくのが、嫌だった、もうすこしこの人たちを覗いていたいと思った。
これはもう一度読まねばならぬ!と思っているので、これから買うつもり。
たとえもう知ったものでも、あの本は自分の机に並べておきたい、と思うのは
洋服を欲しいとか思うのと同じ当然の気持ち。こういうものに出会うのは嬉しい。
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