前回書いたのが8月の終わり、
もう年末か、おどろき。
新しい季節の洋服が9割出来て、撮影の日程もきまり、
今日はコレクションタイトルと、コンセプト的なものをまとめておこうと自宅の机に向かっています。
そういえば、秋冬のこともなにも書いていなかったなと。
せっかくなので振り返っておこうとおもいます。文字にしておくと、自分的にも作品解説メモみたいな感じでスッキリするのでね、
いまさらですが、書いておきます。
(ふりかえるといえども、絶賛各店販売中です!!!)
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2016-17AW 「PICNIC AT PART 2 (it ended when you said goodbye)」
前作2016SS「PICNIC AT」に続き、
繊細な女の子の集合体のイメージをつないだナイトバージョン。
このまま夜が続けばいいのに、と願いながら朝を迎える女の子の生意気さと虚無感をテーマにしています。
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という文章をzozoなどの商品説明につけています。
少し解説を。
PICNIC AT という2016SSのタイトルは、ある美しい映画からとったのだけど、
2016SSは、なんとなく距離を置いていた、手刺繍の可愛らしさとかガーリーさが久しぶりに出たコレクションで、
AWではそのナイトバージョンを作ろうと思いました。
ナイトバージョンとはなんぞやという感じですが、
私は青春物、若者たちが生意気に、じつは色々な感情をもちながら(あるいは何も持たずからっぽで)
夜な夜な遊びほうけるというモチーフが好きで、それに伴って、このまま夜が明けなければいいのにと思う気持ちや、実は生まれている虚無感とか、その気持ちでダンスを踊ること。そんな感情のことを考えながら作ったのでした。
・・・・例えば映画だとアメリカングラフィティや理由なき反抗、
ちょっと違うかもしれないけど私の中の青春くくりの曲だとKINKSの「set me free」、the cure の「boys don't cry」
(それから、ドレスコーズの「(this is not A)sad song」という曲が異常に好きなのだけど、この曲がこういう感情を歌ったものだと知ったときは、なるほど、だからか、と思った。)・・・・
きっと、そういうことに関して、私の中で憧れがあるのでしょうね。
ちなみに副題の (it ended when you said goodbye) は、
skeeter davisの「end of the world」の歌詞から引用しました。
そんな朝を迎える女の子には、とびきりロマンチックな(けれど悲しい)言葉がお似合いよね、という思いからです。
さて、そんなところが内面的イメージの話でしたが、
やっぱりGUCCHIのコレクションに衝撃を受けたり、ルーシーリーの器のカラーリング、なんかがとても効いていて。
色が今までと違うものを使えたことが良かったと思います。
さて、新作は、とてもいい仕上がりになりそうです、世間のブランドさんからはかなり遅れをとってしまいましたが、
その分、完成系までしっかりもっていこうと思います。coming soon!!!!!!